ダヴィくんが話し始めた頃、ワタシがすごいなあと思ったこと。
フランス語で話す時は、ワタシにも、 ”maman!" 日本語で話す時は、 ”ママ” パパには、 ”papa!" そして、 ”パパ” わたしには、この違いは、 オムレツとたまご焼き、みたいなもので、 おおざっぱなワタシには、どちらもたまご料理。 そのときの気分で食べたいほう。 ダヴィくんの頭の中では、どのように整理されているのかなあ。 でも、彼の中では、きちんと使い分けがされているようで、 ”ママ~!!” と呼んだときに、 ”Oui, David?" なんて答えようものなら、 "maman, parle en japonais !" ~ママ、日本語で話して!~ と言われるし、 ”maman!" と、彼がフランス語で話しかけてきたときに、 ”なあに?”と日本語で答えると、 ”maman " と、フランス語で答えるまで言い続ける。 と、ここでまた、説明に苦しむことが・・・ "Maman, comment on dit "David " en espagnol ?" ~ママ、スペイン語で、David は、なんて言うの?~ ”En espagnol aussi, on dit "David" " ~スペイン語でも David だよ~ ”Alors , comment on dit " David " en japonais?" ~じゃあ、日本語ではどういうの?~ ” En japonais aussi " ~日本語でもだよ~ と答えると、 ”Mais on dit en japonais ダヴィッド ” ~だけど、日本語だと、ダヴィッドっていうよ~ ・・・確かに・・・ちょっと違うよね。 英語読みされると、デイヴィッド、だし。 ”En chaque langue , la prononciation est un peu différente. Mais ton prénom ne change jamais" ~それぞれの言葉で、発音はちょっと違うかもしれないけれど、 ダヴィくんの名前は、絶対変わらないんだよ~ と、説明しました。 ・・・難しい・・・と考えるのはワタシだけで、 ダヴィくんの頭には、するりと入っていったのでしょうか?
ここ1~2週間でしょうか。
ワタシの朝の一番の楽しみは、 ”Bonjour,maman” ~ママ、おはよう~ と、まだまだ眠そうなまま、 "J'ai rêvé de..." ~・・・の夢を見たよ~ と、自分が見た夢の話をしてくれるダヴィくん。 ある日は、 ”ママ~、ピザ作って~!”と半泣きで起きてきたと思ったら、 ”J'ai rêvé que j'ai été mangé par la pizza !" ~ピザに食べられる夢見たよ~!~ (このときのお話は、こちらのブログにも) またある日は、 "J'ai rêvé d'une araignée géante !" ~ものすごく大きなクモの夢を見たよ~ 昨日は、 "J'ai rêvé d'un monstre. Et la soupe est tombée sur la tête du monstre." ~怪物の夢見たの。それで怪物の頭にスープがこぼれたの~ "Il a dit : c'est chaude!" ~それで、”熱い~!”って言ってたの~ "Mais il était un gentil monstre. Il ne mange pas d'enfant. Il mange seulement les adultes." ~だけどねえ、それは優しい怪物だったの。子供は食べなくて、大人だけ食べる怪物なの~ おもしろすぎて、飲んでいた紅茶を噴き出しそうになるほど。 絵本で見たこと、DVDで見たこと、パパとのごっこ遊びのこと、 いろ~んなことが彼の中で、咀嚼され吸収されているんだなあ、と改めて感じます。 そして、 ”J'ai rêvé que j'ai été mangé par la pizza !" びっくりしました。 頭の固いワタシなんかは、 すごいなあ・・・受動態の複合過去! なんてよくわからない文法用語が頭をよぎってしまうのに、 彼の口からはするりと出てくる! ・・・うらやましい・・・ そして、1日の終わりには、 "Bonne nuit, fait de beaux rêves !" ~おやすみ、よい夢を~ 今朝はどんな夢の話を聞かせてくれるのでしょうか。
ダヴィが3歳のお誕生日を迎える少し前くらいからでしょうか。
ワタシに、 ”Parle en japonais !" ~日本語で話して~ というようになりました。 おっ!きたか~。 これって、ワタシのフランス語にだめだしされてるってこと? と、かなり落ち込みましたが、なんでもいいように考えたいワタシ。 きっと日本語とフランス語は別、っていう認識が強くなったのかしら?と思うことにしました。 最初は、ワタシだけにだったのですが、パパにも、 ”Papa, parle en japonais !" ~パパ、日本語で話して~ パパの日本語はワタシのフランス語よりも流暢ですから、問題ないのですが、 ”Mais David, je préfère parler en français " ~だけどダヴィッド、パパはフランス語で話すほうがいいなあ~ というと、フランス語で話し始めてしばらくするとまた、 "Papa, je peux parler avec toi en français un peu? " ~パパ、ちょっとだけパパと日本語で話していい?~ こういうふうに聞かれたら、もちろん!と答えるしかありませんよね。 パパの妹は、イスラエル人と結婚してイスラエル在住、4人の子供がいます。 ママの母国語はフランス語、パパの母国語はヘブライ語。 イスラエルに住んでいるので、子供たちが日常使うのは、ヘブライ語です。 ある時、反抗期真っ盛りの長男くん、12歳くらいのことでしょうか。 フランス語で話しかけるママに向かって、 ”ママの言葉で話すな!”と叫んだそうです。 ひょえ~、うちにもそんな時がくるんだよねえ、と思っていましたが、 ちょっと違う形で、うちにも起こりました。 ワタシは、ふつう~の日本の家庭で育ちましたから、家の中は日本語だけ。 でもパパが育ったのは、多言語の中。 ワタシたちの理想は、きちんと物事を考えるそして自分の気持ちをしっかりと表現できる言語を軸に持ち、 他の言語にもオープンであること。 ~語、と構えるのではなく、そのときそのとき柔軟に対応できればいいなあと思っています。 なんてのんびり考えていたら、 ”Maman, parle en anglais " ~ママ、英語で話して~ "Maman, parle en espagnol " ~ママ、スペイン語で話して~ "Maman, parle en italien " ~ママ、イタリア語で話して~ ・・・子供は自由。子供の可能性は無限。 ついていけないのは、ママです。 こうやって、どんどん新しい扉を開いていくのねえ。 ママもついていくよ! と決意を新たに、今年、がんばります。 よろしくお願いします。 "Bon anniversaire David !" ~ダヴィくん、お誕生日おめでとう~ ちょっと前、ダヴィ3歳になりました。 いつもは、英語で歌うハッピーバースデーもこの日は、フランス語で♪ お誕生日おめでとうは、 " Bon anniversaire">" Joyeux anniversaire" どちらも使いますが、歌う時は、 ♪Joyeux anniversaire ♪が、普通のような気がします。 なんででしょう? ただ単にメロディーに合うからかな? 3歳。 ”Je veux un gâteau au chocolat pour mon anniversaire ” ~ダヴィのお誕生日には、チョコレートケーキがいいなあ~ ” On vas aller au restaurant pour fêter mon anniversaire?" ~お誕生日のお祝いにレストラン行く?~ こんな事も言い出して、おお3歳、いろいろ知恵がついてきちゃうのねえ。 パパとママが出会ったのも12月だよ、なんて話をしていたら、 ”Bon anniversaire papa et maman !!" ~パパ、ママ、記念日おめでとう~ こんなうれしいお祝いも言ってくれました。 改めて、子供の成長を確認できる、 うれしい、そしてありがたいお誕生日。 4歳のお誕生日はどうなるのでしょう???
ダヴィくんのフランス語で、初めての命令形は、これかな?と思います。
Regarde ! ~見て!~ 命令形というと、大げさに聞こえますね。 まだ話す前から、自分が見たものを指差しして、ママや周りの人と共有する喜び。 ”maman, maman !” と、指差し。 ”Oui, David. Ah! C'est une jolie fleur " ~なあに、ダヴィくん。きれいなお花だねえ~ "maman, regarde !" ~ママ、見て!~ ”Oui, David. Ah! Ce sont des poissons rouges. Ils nagent bien" ~なあに、ダヴィくん。金魚だねえ。泳ぐの上手だねえ~ この繰り返しで、子供は自分の話を周りの人が聞いてくれているという安心感を持ち、 色々な経験を共有する喜びを通しながら、さまざまな語彙を増やしていくんだろうなあと思います。 時には、忙しくて見に行けないよ~!とイライラしたり、 それもう何回も見たんだけど・・・と心の中で思ったりしながらも、 ワタシに何か見せたいのね、共有したいのねと思うと、 ”maman! regarde !" の叫び声も本当に愛おしいものです。 現在、毎朝我が家の食卓で繰り返されている会話。 ”maman, regarde! " "Monsieur David, vous avez une belle moustache !" ~うわあ、ダヴィッドさん、立派なひげですねえ~ おいしそうに牛乳を飲み干した後に、毎日この会話が繰り返されます。 ふふふ、今日もね・・・と思いつつ、 彼が本当に口ひげを生やす頃には、 ”maman, regarade!" なんて言わなくなっているのだから・・・ このかわいい命令形も大事に聞いていかなくてはね。
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